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診療コンセプト

人生100年時代の歯科治療戦略

下の図は経済産業省のHPから引用したものです。
こういうデータから国家の考えている事を読み解く事ができますね。
みなさんも知っての通り日本は驚くべきスピードで高齢化社会へ向かっています。(もうすでにそうなっています)
このままでは今の社会保障制度を維持することはできません。
そこで国家が考えていることは、どういうことかと言うと高齢者の定義を変えてしまえば良いと考えているのです。(とても乱暴な考えという気はしますが。)

75歳以上を高齢者とすると、なんとか持ちこたえることができると考えているのです。
何をバカな事があるか?と思うかもしれませんが、実際、今の高齢者は若くなっているので国がそのような施策を考えるのも絵空事ではありません。

75歳まで支える側になると景色が変わる。
国が考えていることは75歳まで働き支える側になってほしいということです。
そんなにまで働くたくないよ。と思う人は多いでしょうが、現実はそうなるしかありません。

75才以上で景色が変わる 経済産業省
人生100年時代の到来 経済産業省

その時、身体・頭脳が60歳くらいの状態を保っていればどうでしょうか?
なんとか元気に働けるのではないでしょうか?働くことで社会とつながり精神も健康に保つことができるでしょう。
働くことが仕方なく働く、きつい労働ではなく楽しい仕事になるようにしなければ75歳まで仕事はできませんね。だから自分が楽しめる仕事を探していくことが大切になるでしょう。

人生100年時代はもうすでに起こりつつある未來となります。
だからこの新しい社会に対応した歯科治療が必要になってくるのです。
この長寿時代を考慮し、当院では歯を長持ちさせる治療をコンセプトとしております。

歯を残す

歯を長持ちさせる秘訣

1. 食生活+定期的な運動

食生活

歯だけ健康だと言うことはあり得ません。なぜなら歯もあくまで身体の一部だからです。
炭水化物に偏った食事と運動不足は歯周病、虫歯のリスクを高めてしまいます。
なるべく加工食品を摂らないこと。野菜、キノコ、豆、魚など石器時代の食生活が良いです。こういう食べ物であればプラークは歯につきにくいです。(だから歯磨きを頑張る必要がない)
歯周病も食生活を変えると改善します。歯周病の原因もプラークです。プラークは体調の良いときはあまり付きません。体調が悪く免疫力が落ちたとき、炭水化物をたくさん食べたときにプラークは付きやすくなります。歯周病の歯が風邪などのとき腫れたりするのはこのためです。

2. 定期的な歯のメンテナンスを受けましょう!

歯のメンテナンス

健康な歯を維持するためには、歯科衛生士によるプロのケアが必要です。
特にかぶせ物、ブリッジ、インプラント治療などをされている方はブロによるプラーク、歯石の除去が必要になってきます。バイオフィルム(細菌=プラークのかたまり)は、しっかりと機械的な力でこすらないと除去できません。風呂の『ぬめり』のようなものです。

3. 神経を取らないこと

神経を取らない

神経をとってしまうと、歯は死んだ状態になってしまうのです。木に例えると生きている木と枯れてしまった木です。生きている木は風にあおられても、しなり風に抵抗することができます。枯れた木は強い風でポキっと折れてしまいます。これと同じように神経を取った歯も大きな力が働いたりすると歯が割れてしまう場合があります。
※ 虫歯の大きさによっては、どうしても神経を取るべき時はあります。

歯を削らないむし歯治療ページをご覧下さい。

4. 安易にブリッジをしない

ブリッジをしない

歯の神経を取ると格段に歯の寿命が短くなってしまいます。
特にブリッジの土台になる歯が失活歯(神経をとった歯)だと75歳まで持ちこたえるのは簡単ではありません。
神経をとった歯に大きな負担がかかった時にこのときに起きるのが歯根破折です。
歯の根が割れてしまうことで、抜歯の対象となってしまいます。
そして残りの歯でブリッジ治療すると更に残りの歯に負担がかかるという悪循環になってしまいます。こうして歯はどんどん失われていくのです。
だからブリッジをする時は、ブリッジの設計に無理はないか?担当医とよく話し合うべきです。
ブリッジは保険で治療でき、今までと同じように咬むことができます。
ただし、設計に無理があると5年くらいで、片方の歯に歯根破折が起きたりして一度に歯を多数本失うことになりかねないのです。