未分類

「歯を失う流れ」と「ライフシフト」

一度、歯を失う流れに入り込むと、また歯を失ってゆきます。

これは、どういうことかというと、歯は上下28本の歯でバランスをとっているから、1本歯がなくなれば、残りの歯に負担がかかっていくからです。

とくに、部分入れ歯が入っている方は要注意。

一応、入れ歯が、入ってはいますが、必ず人は自分の本当の歯で咬もうとします。

そして、部分入れ歯が入っている患者さんは、たいてい、第一大臼歯を失っていることが多い。

そのためクラスプというクワガタの形をしたバネがたいてい、小臼歯にかかっています。

小臼歯というのは、一応、臼歯ですから、食べ物をすりつぶすことは、できるのです。

ただ、歯のサイズは、大臼歯の半分くらいだから、すりつぶす能力は、高くありません。

この金具がかかっている歯は、入れ歯がはずれないようにする役割と食べ物をすりつぶす役割とかなり酷使されているのです。それも毎日、毎日、24時間、365日。

ものすごく過酷な労働です。まさにブラック企業!

こんなに酷使されたら、いつか心折れる時がきます。

こういう酷使された小臼歯を見るとかわいそうだなぁと思うわけです。

そしてある時限界がきて、歯が折れたり、グラグラになり抜け落ちていきます。

そうすると、今度は抜け落ちた手前の歯にクワガタが入ります。今度はその歯に、過酷な労働が始まります。

このサイクルを断ち切るには、歯を増やすこと!

人生100年時代と言われるようになってきました。「Life shift」というリンダクラットン先生が書いた有名な本があります。

この本によると、今までの教育→仕事→退職という3ステージの時代は終わろうとしています。65歳で仕事を辞めても、あと35年もあるのです。あまりに長すぎますよね。

これからは、マルチステージの時代になるのです。

マルチステージとは、仕事を辞めて、また新しいことを学び、また仕事をするのも良し。仕事を辞めてボランティアとして貢献する。もう一度、大学で学びなおすとか。要は個人個人でやることが全く違ってくるということです。これまでは、同じ年齢であれば、大体同じようなことをやっていました。

大学生というと若い20代のイメージですが、マルチステージの時代になると、子育てが終わって時間が取れるようになったから50代から大学へ行くなど多様化してゆくのです。

だから、こういう時代に合わせて、自分の歯をどうするかを考えていかないとです。

歯を失う→ブリッジ→部分入れ歯→総入れ歯

これは、よくある歯を失ってゆく流れです。この流れも今後、変わってゆくでしょう。

歯の治療も多様化した人生に、その人の生き方に、あわせた治療をしてゆかないとです。

せっかくだから、長い人生を楽しみたいですよね!